開催レポート, 読書会

【読書会レポ】微生物研究者に問う。モチベーションはどこから?

こんにちは。

遅くなりましたが、先週土曜日にした【マニアック読書会】のレポートを書きます!

テーマの本は『微生物の狩人』。

1600年〜1800年代の微生物研究者13人のヒューマンドラマを書いた本です。

自然科学の研究の話なのですが…読書会のトークでは、無神論者やロマン主義の話にまで話が展開しました!

いや、面白かったなー!

予想だにしない展開でした。マニアックなテーマだからこそかもしれないですね。

ではでは、どうして微生物とロマン主義が繋がっていったのか、ご紹介を。

微生物が題材なことも、研究ドラマを描いた本であることもマニアック。この本自体がいまは絶版になっているので、さらにマニアック。

こんなテーマでも、楽しい参加者さん5人が集まってくださりました。しかもみなさん、文系の方々!

微生物テーマなのにですよ!?

私だけ理系の農学部出身でした。

みなさまの好奇心の高さと本好きの精神に、私自身、刺激を受けます。

お越しいただき、本当にありがとうございました!


読書会では『微生物の狩人』を持ち寄ってもらい、全員でこの本を読み、この本について話しました。

本を開く前に、

この本への質問を考えてもらいました!


《本への質問》

  • 好きなことや関心ごとを、どうやって見つけていくのか?
  • リスクを冒してまで、研究を続ける理由は?怖くないのか?
  • 研究のモチベーションはどうして出てくるのか?
  • 研究で成果を出さなければいけないプレッシャーはなかったのか?
  • そもそも、微生物はどうして存在するのか?
  • 女性の科学者は、活躍していないのか?

  • 『微生物の狩人』では、微生物研究が始まり、拡がっていく時代が描かれています。
  • 微生物を初めて発見したレーウェンフックの話から始まります。
  • その後、いまとは違う時代背景や乏しい研究技術の中で、手探りで、有用菌(ビール酵母やブルガリア菌)の発見や、病原菌(コレラ菌、黄熱菌など)の同定とワクチンの開発のための研究が次々と行われていきます。
  • 特に、病原菌の研究は、まさに生きるか死ぬかの戦いです。多くの実験動物や研究者が命を落としていきました。
  • この戦いのストーリーが、面白いんです!
  • 研究者の熱い想いや、壮絶な実験、想像を超える努力、たくさんの失敗と成功、名声、人間関係……
  • 研究の話だけど、小説を読んでいるかのように、のめり込んで読み進めてしまいます。
  • 著者のポール・ド・スミスさんは、すごい人だと思う。

  • 人ひとりが、生涯、命をかけてやり続けた微生物の研究。
  • その生き様から、学ぶことは多いです。
  • 《本への質問》は、生物学・細菌学に留まらず、どの時代やどの場面でも活かしていける普遍的な内容だなと思いました。
  • さて、本からどんな答えが見つかるのか…!


  • 質問を作ってもらったあと、本を読むワークに入りました。
  • 担当の章を決めて、担当の章を10分で読んでもらいます。自分が気になる章を、選んでもらいました。
  • 10分だけ、ぐぐっと集中!
  • 短時間で、効率よく、本を読み込みます!

  • 担当の章しか読みません。
  • しかも、ポイントを3つ掴むことを意識して読んでもらいます。全部の内容を理解することが目的じゃない。
  • 1ページ目から律儀に読んでいくわけではないことが、この読書会ならではの読み方だと思います。なので、本を読まずに参加してもらってOKです。

  • 今回pick upした章は、こちら。

    • レーウェンフック(微生物を追う狩人の最初の人)
    • パスツゥール(微生物は危険なものだ!)
    • ローベルト・コッホ(死との闘士)
    • メチニコフ(すばらしい食細胞)
    • セオボールド・スミス(ダニとテキサス熱)
    • ロス対グラッシ(マラリア)
    • ウォルター・リード(科学のために、そして人類愛のために!)


    どんな研究をしたか。

    どんな性格の研究者だったか。

    それぞれの章のポイントを順番にシェアしてもらい、全体でトークしました!


    《主なトーク内容① 研究について

    • 微生物の発見は、見えないものが見えたという大きな発見。当時の世界観が変わったのだろう!
    • 18世紀のパスツゥールやコッホの時代から、微生物研究が学問(科学)として発展してきた
    • 1つの証明をするために、何十、何百通もの実験が組み立てられている!尋常じゃない。だからこそ偉業。

  • 《主なトーク内容② 研究者について
    • 元探検家、元軍人、元田舎の職人、元小説家などバックグラウンドは様々
      コッホは、医者としてはイマイチだったけど、研究者として成功
      メチニコフは、ドフトエフスキーのような性格だった。ヒステリー気味。
      ロスとグラッシは、ノーベル賞授賞をかけて争っていた。
      研究への熱中さ、のめり込む様子は、変人と言われるほど。奥さんも大変だった


    《トーク内容③ モチベーションについて

    何が、過酷な研究生活を支えるモチベーションになっているのだろうか?

    • キリスト教?
    • 無神論(メチニコフの時代)
    • ロマン主義の考え?
    • 愛国心
    • 名誉心?報酬?
    • 知らないものを知りたいという探究心
    • 社会貢献への情熱(病原菌との戦い)


    トークの後半にて、最初挙げてもらった質問の1つ「研究を支えるモチベーションは何か?」という話で盛り上がりました!

    そこで、当時の時代背景の話になりました。

  • 人々の活動を支える思想はなんだろう?
  • その時代の文学、音楽などの芸術の流派は?
  • きっと、影響しているはず
  • うん、確かにそうかもしれないです。
  • 戦後の時代といまの時代では、価値観が違うはずです。
  • 何が仕事のモチベーションになるかも違うはず。
  • さらには、
  • 成功する人のタイプも、時代の移り変わりとともに変化している
  • 参加者さん全員で、
  • うんうん、そうだ、と
  • 場の空気の一体感が生まれた瞬間でした。

  • 微生物の研究について知りたい場合でも、多方面から各時代の特徴を知っていると、より理解が深まる!
  • 読書会で、シェアできた発見です。
  • 私にとっては、驚きの発見でした!
  • まさか微生物テーマの読書会で、時代背景、歴史や社会学、思想の話を考えると思っていませんでした。
  • でも、ものの見方が広がるきっかけとなりました。
  • 歴史って面白い!
  • 教養って大事!
  • 自分と違うタイプの人とお話すると、思いもよらない発見がある!最高です!


  • とはいえ、みなさまの教養深い話についていけない場面もあり、内心ファシリテートしながらタジタジしていた杉本でした。

    でも、とっても刺激的な2時間でした。

    9月に東京でしたときとは、異なるトーク展開になったのを心底実感。

    東京では、理系出身の方が多かった。

    メンバーが違うと、こうも違うのか!

    毎回毎回、楽しいな!



    ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

    読んでいただいた皆様、ありがとうございます。

    マニアックな本ですが、ヒューマンドラマが楽しめる面白い本なので、オススメです!

    ほいじゃ、またー!

    マニアックなテーマ、またやりたーい!

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